市の計画がおかしいのか、市長の〇〇がおかしいのか。

大阪維新の会らしいと言えばいいのか、古くは無知・偏見、新しくは認知の歪みと言えばいいのか、なんだか変てこな話になっている、泉田中の児童自立支援施設の計画中断について、続報が出ていた。


児童支援施設の計画中断 弁護士会が市長批判

 堺市が南区泉田中で進めていた市立児童自立支援施設について永藤英機市長が中断を決めた問題で、大阪弁護士会(今川忠会長)が11月19日、中断の再考を求める会長声明を発表した。声明では整備や運営の費用を理由に計画を中断した判断は、問題の本質を見誤ると批判。これに対し、永藤市長は「コストを理由に中断を決めたのではない」と反論している。

 会長声明では、堺市が事務委託をしている府立修徳学院は入所者数が多く、堺市の子供がすぐに入所できない状況にあると指摘。児童虐待の認知件数が増加するなか、新たな施設が整備されなければ、生育環境に問題のある子供が必要な支援を受けられない恐れがあるなどとしている。

 これに対し、永藤市長は11月22日の記者会見で、記者の質問に答え「コストだけを考えて判断をしたわけではない」と反論。「府の施設には(入所児童を)見守る体制や育てられる環境が整っている。子供たちの環境が第一だ」などと述べて、施設運営は府に任せたほうがよいという考えを示した。

 児童自立支援施設は児童福祉法に定められた施設。不良行為を行った児童や、家庭環境などの問題で生活指導が必要な児童を、入所または通所させて指導を行う。堺市は政令都市移行後、府に設置を求められてきた。

 しかし、児童自立支援施設について「少年院のようなもの」という誤解も多く、用地取得が難航。ようやく、18年3月に用地を取得したが、昨年6月の市長選挙では馬場伸幸衆院議員が「ひねくれた子供を更生させる施設」と呼び、「40億近くの税金と時間をかけてやることが子供たちの利益を最優先に考えているといえるのか」と批判。永藤市長は当選後、施設整備の中断を発表した。(「泉北コミュニティ」2020年1月9日号


大阪弁護士会(今川忠会長)が出した、中断の再考を求める声明というのは、こちらで、その主な内容は以下のようなもの。

  1. 堺市は、堺市立児童自立支援施設基本構想(2012年3月)のもと、用地を取得し、堺市立児童自立支援施設基本計画(2019年1月)を策定し、造成も始まろうとしていたにもかかわらず、同年8月22日、整備費用及び運営費を理由に、児童自立支援施設設置基本計画の中断を発表した。
  2. 政令指定都市である堺市には児童自立支援施設の設置義務がある。堺市が事務委託をしている大阪府の児童自立支援施設「大阪府立修徳学院」に、入所定員のため、堺市の子どもがすぐに入所できない状況にあり、堺市が児童自立支援施設を早期に設置する必要性が繰り返し指摘されてきた。大阪府立修徳学院に入所できない場合、堺市の子どもが、他府県市の児童自立支援施設や別種の施設(児童養護施設等)に措置される場合もある。他府県市の児童自立支援施設へ措置された場合、子どもの家庭やケースを担当する児童相談所と物理的な距離が生じるため、家庭との調整や、児童相談所の担当職員との連携が不十分となる恐れがある。別種の施設に措置された場合、施設の特性に合わない子どもの入所は、その子どもに対する適切な福祉的措置が保障できないばかりか、施設運営上の負担が生じる結果、他の子どもへの悪影響も否定できない。
  3. このような状況下での堺市の中断は、①児童福祉法が定める児童自立支援施設設置義務の履行を後退させ、②十分な児童の入所可能体制が確保できないまま改善策の実行を中断する判断といいうる。


永藤市長の11月22日の記者会見というのは、こちらで、すなわち主に以下のような回答だった。


  1. 会長声明には、「堺市の子どもがすぐに入所できない状況がある」とあるが、現段階で入所が必要な子どもは(委託先の大阪府の施設に)入所できるようになっている。大阪府の施設に入れなくても、他府県の施設に入れている。
  2. 計画を中断したのは、堺市の計画では、「寮長と寮母が疑似家庭みたいな環境で、家庭内の愛情に恵まれなかった子どもがしっかりと育つことができる」ものになっていないから(それはまさに大阪府の施設でできている)。
  3. 現状、大阪府との委託の上で、よい運営がなされているので、コストだけを考えて、そういう判断をしたわけではない。


「コストだけを考えて判断をしたわけではない」というのは、じゃあいったい、どんな理由があるんだ?

(この件を問うた朝日新聞の記者、「わかりました。ありがとうございます」と受けてクローズしているが、いったい何がわかったんだ!? 「堺市の計画は、<寮長と寮母が疑似家庭みたいな環境で、家庭内の愛情に恵まれなかった子どもがしっかりと育つことができる>ものになっていなかったというのは、どの点を指してのことでしょうか?」と聞いてくれよ!(;゚Д゚))


その計画は、(堺市民を含む)多額の税金で、(堺市役所の担当者を含む)多大な労力と時間をかけて作られたはず。

計画なんて、良いもの・バラ色に決まってるんだから(ププ)、その時点で破綻しているわけがないじゃんか!(市職員は「もう一度、検討をやり直すことになるが、前回と何が変わったかといえば、知事と市長が交代したとしか言えない」と答えたらしいし、なんともな~。)


・・・税金無駄にせず、身を切る話は?(*'ω'*)

泉北コモンズ(仮)

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