「足元から」「できることから」始めるのは、やめよう!!

新しい年度が始まった。ご案内のとおりに、このブログはアリバイ的に更新されているので(苦笑)、タイムリーな話を書く必然性はまったくないのだが(笑)、昨年度の最後に、とても素敵な記事に出会ったので、シェアしておきたい。


・・・SDGsは知ってからが勝負です。知ってからどうするのという戦略まで行かないと、何にも解決しません。例えば「海の生物を守ろうということに気づきました!」で止まっていたら、「それで?」と思ってしまいます。その「それで」を考える道筋を学んでいないとみんな本当に足元のことしかしないままになってしまう気がするのです。

例えば、海をきちんと守っている人の食べ物を食べようというのも大事なんですけど、でもやっぱりいろんな仕組みに働きかけていく人口が増えていかないと、圧倒的に悪くなっていく流れに負けてしまうと思います。これまでSDGsのワークショップで会う人たちから「まず足元からですよね」「まずできることからですよね」と言われるたびに、自分の力のなさを感じてきました。それが第一歩なのかもしれませんが、そのことと社会の仕組みに働きかけていくということとは遠いような気がしています。

――仕組みに働きかけるとは?

例えばエコ製品を使いましょうというような働きかけ方は、いいか悪いか若干微妙だと思っています。その製品をつくる組織にすごい男女差別があるとか、エコペーパーを運ぶためにCO2をたくさん出しているとか。そもそもモノを使わないやり方を見つけるべきじゃないかとか。そんな感じで、そもそも…という大きな絵と比べて見てそれがプラスなのかマイナスなのかという視点がないと、個別のメッセージを「これがいいって聞いたから」と片っ端から取り入れていても本質的な解決にはならない気がしています。

原発問題を例にすると「もうあんなことが起きないようにどうしたらいいんだろうと新しい仕組みを考え、その方向に一歩踏み出す」ことと、「現状の仕組みの中で少しでも放射線のリスクが低い野菜を買う努力をする、でも出来るだけその土地で農家をしている方に届きそうなところでお金を払うという一歩」の行き着くところは遠い気がしています。もちろん、みんな大事なことなんですよ。でもそれだけでは将来の不安は解決しないのです。だから生きていくための食べ物を育ててくれる土、そして何よりそこに住む人たちの暮らしを脅かさないような社会の仕組みのために、私たちは何をしていきますか、という問いかけがないと、またどこかで事故が起きたときに同じことが起きてしまいます。・・・(インタビューvol.23 牧原ゆりえさん「仕組みを変えていくためのサステナビリティ」Project Adventure Japan’s Media2019年3月30日


これから新しいことを始めようという方は多いと思うし、それにふさわしい時期だとは思うのだが、「まず足元から」「まずできることから」取り組むのは、やめようぜ!!


このことは何度言っても言い足りないと思うので、もう一度、言う。「足元から」「できることから」は、やめよう。

それをやっている限り、私たちはいつまで経っても、「足踏み」をやめられず、「いまできること」しかできず、ひいては「時間が、〇〇がない」もやめられないよ。


デザインしよう。

デザイン、デザイン、デザイン、である。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

泉北コモンズ(仮)

「コモンズ」のコモンには、”顧問”と、”common(共有の/共同の)”を掛けています。 泉北に暮らす人たちの顧問'sになれるように、泉北に興味がある人たちの共有地(commons)になれるように、コモンの輪を少しずつ広げていきたいと思います。 あなたもよければ、泉北のまちの住民、応援住民、ふるさと住民、そして私たちの仲間になって下さいませんか? 2040年代の泉北は、自分たち/D!Yで創る

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