「緑道下の家」についに入居者が!

槇塚台の「緑道下の家」が、2014年5月のオープンハウス後、4年近くを経て、ついに使われるようになった。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶


泉北NT 空き家をグループホームに 障害者向け改修

大阪府南部の泉北ニュータウン(NT)に来月、戸建ての空き家を改修した障害者向けグループホームがオープンする。昨年、街開き50周年を迎えた泉北NTでは増加する空き家対策が課題になっているが、こうした改修は初めてとみられる。開設に携わったNPO法人は「街の再生に向けた新たな解決策になれば」と意気込んでいる。

 泉北NTの大部分を占める堺市によると、地区には戸建て住宅が約1万6700戸あり、うち空き家は768戸(2016年3月末時点)で4.6%を占める。08年は2.5%だった。

 グループホームを開設するのは空き家率が5.9%に上る堺市南区槙塚台。建物は築43年の鉄骨2階建てで延べ約150平方メートル。地元のNPO法人「すまいるセンター」が市外に住む所有者との間で定期借地権契約などを結んだ。法人代表理事で1級建築士の西上孔雄(にしがみよしお)さん(50)が増築と耐震補強を施し、地元の社会福祉法人「コスモス」が知的障害と身体障害のある6人のグループホームとしての活用を申し出た。現在、車椅子用スロープなどの設置工事もほぼ終わり、3月上旬に入居を始める。

 コスモスによると、入居者は老朽化で取り壊し予定の泉北NTの団地の住民や、高齢でエレベーターのない団地での生活が難しくなった人たち。西上さんは「空き家が再生して社会の役に立ち、所有者は家賃収入も得られる」とメリットを強調。コスモス職員で施設管理者の前原由里子さん(52)は「身寄りのない高齢者も家庭的に過ごせる場が欲しかった。6人が通う作業所も近く、住み慣れた街で長く暮らしてもらえる。同様の施設をもっと増やしたい」と話している。(毎日新聞2018年2月24日


「戸建ての空き家を改修した障害者向けグループホームがオープンする」とあるが、実際には、「戸建ての空き家を改修して多世代型シェアハウスを開設したが、4年近く経っても入居者が現れず、福祉施設に転用して障害者向けグループホームとしてオープンする」というところか。


★多世代型シェアハウス「緑道下の家」のオープンハウス開催(堺市役所公式サイト>市政情報>都市計画とまちづくり>泉北ニュータウン再生の取組み>戸建て住宅ストックの活用>多世代型シェアハウス「緑道下の家」のオープンハウス開催(2014年4月30日)


すなわち、2014年5月のオープンハウス開催時には、「※ここは福祉施設ではありません。自由な暮らしを楽しんでください」という触れ込みだったが、そうしたくないものにせざるを得なかった、ということなのだろう。

仮に10年間の定期借地権契約を結んでいたとして、すでに4年間を消化した後、残り6年間×福祉施設としての運用で、10年間分の賃借料と初期投資(増築・耐震補強)の合計を償却できるかと言うと、まあ難しいと想定されるわけで……。『地域再生の失敗学』を地で行く事例(木下斉らのいう「墓標」)になったと言われても仕方がない。

「そもそも投資回収できるプロジェクトであれば必ず民間の投資が入るわけで、……全体で見ればマイナスにしかならない枠組みで、そんなことをいくら続けても活性化なんてできるはずがない」(飯田康之ほか『地域再生の失敗学』pp.63-64)との言葉を噛みしめる今日この頃です。


なお、空き家を多世代型シェアハウスにリノベーションしたときの様子は、こんな感じ。(個室4つで入居者6人だから、部屋をさらに割るのかな。空間が開放されているので、冬の寒さはいかほどだろうか。)

泉北コモンズ(仮)

「コモンズ」のコモンには、”顧問”と、”common(共有の/共同の)”を掛けています。 泉北に暮らす人たちの顧問'sになれるように、泉北に興味がある人たちの共有地(commons)になれるように、コモンの輪を少しずつ広げていきたいと思います。 あなたもよければ、泉北のまちの住民、応援住民、ふるさと住民、そして私たちの仲間になって下さいませんか? 2040年代の泉北は、自分たち/D!Yで創る

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