想像力は”わたし”を救う


児童自立支援施設 今年度中に用地買収か~堺市、地元への理解求める~

堺市が南区泉田中の民有地に児童自立支援施設の整備を計画している。政令指定都市は法律で児童自立支援施設を設置するよう求められており、市は06年の政令指定都市移行の際、大阪府との間で5年以内の施設整備を確認していた。市は今年度中に用地買収交渉をまとめたいとしている。しかし地元上神谷地区には施設に対する誤解や消極的な声もあり、理解を得るため十分な説明が求められそうだ。

児童自立支援施設は不良行為をした児童や家庭環境に問題があり生活指導が必要な児童を入所させ、健全な育成を図るための施設で、建設候補地となっているのは、南区泉田中の住宅造成地約6万平方メートル。民間会社が開発を進めていたが、約10年前から中断している。近くには農業公園「ハーベストの丘」や旧清掃工場などがある。

市の構想では定員は男子と女子各20人。主に小学高学年から中学生を対象にする。敷地内には男子寮と女子寮各2棟や校舎、体育館、プール、運動場などを整備。菜園も設け、農作業を通じた指導も行う。

児童自立支援施設は児童福祉法で都道府県と政令指定都市に設置が義務付けられているが、財政難から政令市で設置しているのは全国でも大阪市や神戸市など4市しかないのが実情。堺市は府と委託協定を結び、府立修徳学院に21人分の定員を確保している。しかし、最近は家族などからの虐待によって施設への入所が必要な児童が増えていることもあり、市は府から早期の施設整備を求められていた。

市は数年前にも南区の別の地域で施設の整備を検討していたが、地元からの同意取り付けや用地買収が難航し、断念した経緯がある。今回も周辺の住民の一部には「非行少年の矯正施設」という誤解があり、施設整備に慎重な声もある。

児童自立支援施設整備室の森田猛室長は「地元には丁寧な説明をして誤解や不安の解消を図り、できるだけ早く施設整備への同意を得たい。施設開所後は、理解や協力を得られれば地元の祭りにも参加させていただくなど、地域との交流も図りながら、子供たちを指導していきたい」と話している。(「泉北コミュニティ」2017年8月31日号


この種の話を見聞きしていつも思うのは、こういって反対する人たちは、「認知症の人が徘徊して事故が起こる」と言って老人ホームやグループホームの建設に反対し、「子供が外で安全・自由に遊べなくなる」と言って障害者施設の建設に反対し、「騒音のため穏やかな生活が脅かされる」と言って幼稚園・保育園の建設に反対する結果、ある日、自分や家族がそれらの施設を利用したいと願っても、自宅からたやすく通える距離にそれがなく(そもそも施設のあまりの少なさと順番待ちの多さのために、まったく使えず)、自分や家族の幸せ(well-being:福祉)は急降下したまま一向に上がれなくなるんだなあ、ということ。


私が学生だった頃、「想像力は世界を救う」と気づいたものだけれど、それは、昔の人が「明日は我が身」と言っていたことと同じなのかもしれない。


あとは、まちの活性化のトップランナー、岩手県紫波町のオガールプロジェクトを進めた藤原孝・町長が、「町長の役割は、壊れたテープレコーダー。同じことをグルグル、グルグル何回もしゃべる。そうしているうちに、住民の人たちもやがて、理解してくれるようになります」だと言いながら、実に100回以上の住民説明会を開催し、住民の理解と参加を得ていった過程と比べて、堺市ではどんな風にされているのかな、というのも気になるところです。(*'ω'*)

泉北コモンズ(仮)

「コモンズ」のコモンには、”顧問”と、”common(共有の/共同の)”を掛けています。 泉北に暮らす人たちの顧問'sになれるように、泉北に興味がある人たちの共有地(commons)になれるように、コモンの輪を少しずつ広げていきたいと思います。 あなたもよければ、泉北のまちの住民、応援住民、ふるさと住民、そして私たちの仲間になって下さいませんか? 2040年代の泉北は、自分たち/D!Yで創る

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