「行きたくなるまち」よりも「過ごしたくなるまち」

団地の自室をDIYリノベーションした結果、我ながら驚いたことが一つある。

それは、「外に出かけたくない」と思うようになったこと。

とても快適で、部屋の中に居ながらに満喫したいことはたくさんあって、なのに出かけねばならない時間がくるのを惜しいと思うようになった。


私自身、部屋の中のことにはあまり頓着してこなかったというか、端的にいえば、これまでは「寝に帰る部屋」=ベッドルームでしかなかった。

それがこの変わりよう!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 今や、「過ごしたくなる部屋」=cozy cornerである。

面白いなあ、と思って。


大都市近郊のベッドタウンとして作られた泉北ニュータウンは、1967年のまちびらきから50周年を迎え、ひと言でいえば、(住民として転入してくる人よりも、転出していく人の方が多い)転出超過に歯止めをかけるべく、さまざまな取り組みがなされている。

その少なくないものが、「行きたくなる〇〇」の運営だと思うのだけれど、それだと、「泉北/現場に行って、帰って、終わり」になりがちで、「泉北/そこでずっと過ごしたい」には、なかなかなり得ない。

(イベント等の実施について言えば、確かにこうは書いたけれど、社会の多くがそうなっているし、私たちも「ラクだから」それをやってきた歴史があるので・・・ね(ごにょごにょ)。でも、「多忙は怠惰の隠れ蓑」であることは変わらない。)


泉北出身の岡 檀(おか・まゆみ)さんが、日本で“最も”自殺の少ない町・徳島県(旧)海部町を調査研究した論文をもとに書かれた著書、『生き心地の良い町――この自殺率の低さには理由(わけ)がある』(講談社、2013年)が話題になって久しい。

私たちは、泉北での今後十余年にわたる取り組みをもとに、『人生を過ごしたくなるまち――その居心地の良さには理由(わけ)がある』(泉北コモンズ、2030年)という本を書くべきなのかもしれないなあ。


(この項、つづく)

泉北コモンズ(仮)

「コモンズ」のコモンには、”顧問”と、”common(共有の/共同の)”を掛けています。 泉北に暮らす人たちの顧問'sになれるように、泉北に興味がある人たちの共有地(commons)になれるように、コモンの輪を少しずつ広げていきたいと思います。 あなたもよければ、泉北のまちの住民、応援住民、ふるさと住民、そして私たちの仲間になって下さいませんか? 2040年代の泉北は、自分たち/D!Yで創る

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