「隙だらけ」は、「好きだらけ」

このほど、団地の自室を、仲間たちと一緒にDIYでリノベーションした。


「リノベーション? リフォームとどう違うの?」という方は、グーグル先生に尋ねられるのがよろしいかと思うが、「リノベーションとリフォームの違い」によると、リフォームが「マイナスの状態のものをゼロの状態に戻すための機能の回復」であるのに対して、リノベーションは「プラスαで新たな機能や価値を向上させること」を意味するとされる。

ときめく組織論(第6話)」「ときめく組織論(第7話)」あたりでいうところの、リフォームは「課題解決型」で、リノベーションは「増進型=ときめき型」ということでしょうな。(*'ω'*)


で、本題はここから。

でき上がりを見てみると、まあ、あらゆるところに、ムラがあるわけです。後から傷ついたわけではないから「傷」とは言えず、最初からその仕上がりになっている。プロが手がけたところを除くあらゆる箇所において、「精度が低い」と言ってもいい。

私たちはそこに、プロのプロたるゆえんがあることをまざまざと学ぶわけですが、別に私、この出来に不満があるわけじゃないんですよね。

そこに物語があることを、みんな知っているから。

こことここは〇〇さんが手がけたところ、あそこは◆◆さんのお連れ合いがビスを打ってくれた箇所、この辺りは▽▽さんのお嬢さんが塗ってくれたところ・・・という具合に、みんな言える。それがどうしてそうなったかの理由を、みんな知ってる。

何より、私ひとりじゃできないから、みんなに手掛けてもらったわけで。そこには感謝こそあれ、文句のひとつもない。

「どうしてそうなったかの理由を私は知っている。以上。」


・・・で、話はここで終わらず。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

以前、あるお金持ちの方から、1階から2階への吹き抜けの大きな壁に、業者に頼んで壁紙(クロス)を貼ってもらったが、その合わせ具合が満足いくものでなかったため、後日、貼り直してもらった、という話を聞いたことがある。詳しい話は割愛するが、それは壁紙という工業製品と工法上、ある程度は避けられないもののはずだった(お金持ちを持っている人の方が、とかく金の出し方に厳しいということは、面白くもあり、さもありなんでもあり、そして面倒くさい。(๑˃̵ᴗ˂̵)و)。

ひるがえって、漫画家の西原理恵子さんとのおしどりカップル(バカップル?)ぶりが世に知られる、高須クリニックの高須克弥院長は、「人は欠損に恋をするんです」とおっしゃったそうだ。

《いいですかりえこさん、人は欠損に恋をするんです。黄金率でないもの、弱いもの、足りてないもの、人はそれを見た時、本能で補ってあげようとする。その弱さや未熟さを自分だけが理解していると思う。欠損の理解者になるのです》


私は今、このことがよく分かる気がする。


ユーザーは欠損に文句を言う。

先日のエントリを受ければ、「消費者は欠損に文句を言う。」と言ってもいいだろう。


私たちは、泉北の何になるのだろうか。

ユーザーになるのか、消費者になるのか、理解者になるのか、それとも・・・?


なお、今年度の上半期の収穫の一つは、これが分かったこと。

「隙だらけは、好きだらけ。」

泉北コモンズ(仮)

「コモンズ」のコモンには、”顧問”と、”common(共有の/共同の)”を掛けています。 泉北に暮らす人たちの顧問'sになれるように、泉北に興味がある人たちの共有地(commons)になれるように、コモンの輪を少しずつ広げていきたいと思います。 あなたもよければ、泉北のまちの住民、応援住民、ふるさと住民、そして私たちの仲間になって下さいませんか? 2040年代の泉北は、自分たち/D!Yで創る

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