出入り自由が前提のまちづくり
藻谷――近代家族が崩壊しても人間にはやはり何か拠って立つものが必要で、だけど今時、多くの人は、家族や会社が続いていくことを期待できない。国では余りに大きすぎて実感が乏しい。そこで、地域だと思うんです。外部の人間を排除する閉鎖的なものではなくて、今、被災地で外来のボランティアと地元に残った人たちとの間で始まっているような、比較的オープンな地域主義。顔の見える範囲で何かを築いていこうとする人は、どんどん増えるんじゃないでしょうか。
もちろん途中でやめて出ていく人も多いでしょうが、それまでにその人がやったことは、何かしらその土地に残る。中には水が合って、ずっといる人も出てくるかもしれない。今後の日本では、出入り自由を前提に、今いる地域を良くするぞと行動することがスタンダードになるのではと、密かに期待しているんです。(藻谷浩介『しなやかな日本列島のつくりかた』新潮社、2014年、pp.36-37)
私は、今後の泉北では、出入り自由を前提に、今いる地域を良くするぞと行動することがスタンダードになるようにしていきたいと思う。その仕組みづくりに、仲間と一緒に取り組んでいきたい。
0コメント