まちづくりは、他人の土地に、みんなのためになる提案をして実現をすること(饗庭伸)
「まちづくり」という言葉を筆者は「他人の土地に、みんなのためになる提案をして実現をすること」と定義して使っている。定義の中で重要なのは、「他人の土地」というところであり、まちづくりという行為には本質的に「他者への介入」が含まれる。他者に介入する側は、專門家であることもあるし、住民自身であることもある。(中略)
その方法として重要なことは、まずは都市や地域を構成している様々な制度を読み取り、その都市や地域がどのような力で復興しうるかを見極めることである。そして、都市や地域にとって必要な空間を見積もった上で、急ぎの仕事と気長の仕事で実現するものにわけ、必要最小限な急ぎの仕事を実現しつつ、気長仕事で実現する空間の余地をつくっていくことである。(饗庭伸『都市をたたむ』花伝社、2016年、pp.228-229)
ここでは、「他人の土地に」(→他者への介入)を第一に据えるのが面白い。
① 都市や地域を構成している様々な制度を読み取る。
② その都市や地域がどのような力で復興しうるかを見極める。
③ 都市や地域にとって必要な空間を見積もる。
④ 急ぎの仕事と気長の仕事で実現するものに分ける。
⑤ 必要最小限な急ぎの仕事を実現する。
⑥ 気長仕事で実現する空間の余地を作っていく。
きちんと、順番に、やっていきたい。
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