“温度”が大事
紫牟田伸子編『クリエイティブ・コミュニティ・デザイン――関わり、つくり、巻き込もう』(2012年、フィルムアート社)の中で、「コミュニティの成功とは何ですか? 失敗とは何ですか?」といQ&Aコラムに、greenz.jp編集長(当時)の兼松佳宏さんが、こんな風に答えている。
“成功”や“失敗”の定義はおそらく人それぞれだと思いますが、ここでは僕が編集長を務めるウェブマガジン「greenz.jp」でのプロジエクト型コミュニティづくりの経験から、整理してみたいと思います。(中略)そこで成功と失敗を見極めるための三つの尺度をみてみましょう。
ひとつめはメーリングリストやFacebookグループへの投稿など、「リーダーからメンバーへ投げかけた時にしっかり反応してくれるかどうか」です。(中略)
続いては、期日どおり仕事をこなしてくれる、お願いした役割にコミットしてくれるなど、「約束を守ってくれるかどうか」です。(中略)
最後に、お願いしなくても先回りをしてくれる、薑に気付いて代案を提案してくれるなど、「自発的に動いてくれるかどうか」です。(中略)
まとめると、コミュニティにおいては、メンバーの「反応」が温かく、リーダーとの「約束」が守られ、メンバーからどんどん「自発」的な提案が行われていれば成功といえ、逆に反応がなく、約束が破られ、指示がないと動かないようであれば失敗といえるでしょう。
そこで鍵を握るのは、コミュニティの“温度”です。普段から温度が温まっているからこそ、いざというときの積極的な参加が期待できるのです。経験上それは、日頃のコミュニケーションの頻度と見事に比例します。だからこそ“これからのリーダー”は、コミュニティづくりにじっくり時間を使う必要があると思います。
何でも同じだな~、と思うと同時に、でもちゃんとできないからこそ、このように書かれる必要があるんだろうな、とも思う。
私も、大事な人との関係において、こういうことを大事にしていければいいなあ。
”温度”が大事。
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