ときめく組織論(第6話)
(私のことをよく知っている人からは「今ごろかい!」と突っ込まれるのを承知のうえで白状すると)最近、結婚のことをよく考えます。
人が結婚するのは、社会的、生活的、経済的、さまざまなはずですが、たぶん、「幸せになるため」に結婚するんですよね?(あ、いま思い出しました。内田樹さんの今年の著作、『困難な結婚』(アルテスパブリッシング)には、それは違うよと書いてありました。では何なのか? は同書をお読みください。なお私はこの本を読んで、非婚から結婚へと大きく振れました。あともうちょっと。(何が? 笑))
大阪府立大学の小野達也教授は、「増進型地域福祉」を提唱しておられますが、ときめきも、それと似ているのではないかと思うのです。
これまでの地域福祉における主な取り組みは、「問題」の状態から「普通」の状態へ、すなわちマイナスからゼロへのアプローチだった。しかしそうではなく、そもそも地域福祉とは、地域での「理想」の状態を求めるものだから、もっとポジティブに、ゼロからむしろプラスに向かうアプローチが望ましいのではないか、というのが「増進型」のエッセンスです。
(詳しくは、小野達也「増進型地域福祉への考察」『社会問題研究』第65巻、2016年、http://hdl.handle.net/10466/14805 をご参照。)
(つづく)
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